二戸市シビックセンター
田中舘愛橘記念科学館

落成式

1999/9/18 am11:00

1999年(平成11年)9月18日岩手県二戸市に「二戸市シビックセンター」が落成した。この施設は新たな二戸市の情報発信の場であり、同時に市民の憩いの場でもある。

全体は3階で、次の構成である。
  1階)二戸の宝・二戸の情報発信・ホール等
  2階)福田繁雄デザイン館
  3階)田中舘愛橘記念科学館

もちろん、何と言っても我らが「田中舘愛橘記念科学館」(3階)こそがメイン施設と私は思っているが、大きく3つの目的に応じた複合施設であるので、それぞれに魅力があり、ここを訪れた方に色々楽しんで戴けると思う。


一階「二戸の宝」のコーナー


ホールの緞帳は田中舘愛橘博士のローマ字
がそのまま織り込まれていて圧巻!。
午前11時に落成式は行われた。テープカットをされた愛橘博士のご遺族の松浦明さんや田中舘愛橘会丹野幸男会長の万感こみ上げる表情に、これまでのご苦労がしのばれた。
ともあれ悲願だった愛橘博士の記念館がここに立派に落成を迎えたのである。
愛橘博士を敬愛する一人、また二戸市民のひとりとして、このセンターの完成を心から慶びたい。
テープカットの後、二戸市民文化会館に会場を移し、記念式典と記念公演が行われた。

記念式典では、二戸市長の挨拶や各界の方々の祝辞の後、センター建設に尽力のあった、愛橘博士のご遺族の松浦さん、田中舘愛橘会を始め関係のあった方々への感謝状が贈られた。


引き続き、記念講演会に入り、岩手県立大学学長西沢潤一先生、グラフィックデザイナー福田繁雄先生のお話があった。



松浦 明 さん


田中舘愛橘会丹野幸雄会長
また、アトラクションとして、「金田一うたのつどい」のみなさんが、愛橘博士の句に作曲されたものを合唱した。


金田一うたのつどい


西沢潤一先生


福田繁雄先生

その後、祝賀会が別会場にて行われたが、230人ほどの盛大な祝賀会であった。祝辞をのべられた、東京大学名誉教授の福島直先生は、「愛橘博士がお亡くなりになったとき、隣の部屋に控えていた」というエピソードを話され、とりわけ印象深かった。
ご遺族の松浦明さんは「これからますます情報を発信して行きたい」と、新たな夢を語って下さった。会場の誰もが愛橘先生を慕う人たちであり、生前の博士を知る人も多く、博士の思いで話があちこちに咲き乱れた。
田中舘愛橘会の皆さん一人一人が本当に嬉しそうな笑顔で輝いていた。

松浦 明 さん

福島 直 先生

戻る