ミュージカル「Aikitu」脚本
第三幕 第十七場 (現代へ)(舞台明るくなる、子供達ゆっくり立ち上がる。) | |
ミーネ | みんな、やっと現代にかえってきたよ! |
子供達 | ホント?すごい!良かった!嬉しい!助かった!など。 |
里美 | みんな無事でよかったね!ミーネさん本当にありがとう。さぁみんなもお礼を言いましょう。 |
子供達 | はい。うん。など |
未来 | ミーネさん。私ますます愛橘博士が好きになりました。私うんと頑張って、博士みたいな科学者にきっとなります!本当にありがとうございました! |
子供たち | ありがとうござい・・・。 |
ユートン | そうはいくか!(突然ミーネに何かの機械を押し付ける。バチバチの効果音と共にミーネ崩れ落ちる) |
子供たち | ああ!ミーネさん!何をするんだ!など |
ユートン |
何だって!(ユートンの剣幕に子供たちたじろぐ)この子が、愛橘博士を好きになっては困るんだよ!この子は50年後にタイムマシンを発明する。私を作ったユートン博士もタイムマシンをつくっていた。 だのに先にこの子が完成したおかげで、博士はリストラされちゃうんだ。だから、この子さえその気にならなければ未来はユートン博士のもの。(ユートン、未来を引きずり出し何かをセットする)さぁ、覚悟おし! |
子供たち | やめろ!誰か助けて!何をするんだ。など。 |
里美 | 何で!?ミーネさんのプログラムで、私たちの味方になったんじゃなかったの!? |
ユートン | ふふん。こんな言葉しってるかい「世の中そんなに甘くない」 |
里美 | じゃ、じゃあ・・。今まで私たちをだましていたのね。 |
ユートン | いいや。ただプログラムを書き換えられても、ここに隠した予備の装置が働いて、ちゃんと命令を実行するようになってた。ただそれだけの事さ。静かにおし。邪魔をするとみーんな縄文時代に飛ばしちまうよ!(子供達おびえる) |
未来 | やめて、わかりました。私、科学者にならないから。だからみんなは助けてください! |
子供たち | 未来さん。未来!。そんな! |
ユートン | それがいい。人間は素直が一番だよ!(ユートン何か機械を取り出す) |
元気 | やめろ! |
ユートン | お黙り! |
元気 | 未来ちゃんの記憶を消すなら消してみろ。僕が未来ちゃんの代わりに、絶対科学者になってやる。そして、お前の博士なんかぶっ飛ばしてやる! |
ユートン | なんだと!ならばお前の記憶も消してやる |
修斗 | だったら、だったら俺が科学者になる!愛橘博士みたいになってみせる! |
ユートン | なんだって。そしたらお前も・・・。 |
幸子 | 私も科学者になる |
ユートン | 馬鹿な!お前の記憶も・・。 |
恵美 | だったら私も科学者になる! |
ユートン | そんな、そんな!そんな歴史はないはずだ。おかしい、人間は・・。 |
子供たち | わたしも!おれも!科学者になる!愛橘博士みたいに!私も、私も・・・・。 |
ユートン | やめろ、理解不能、人間の思考は例外が・・。やめろ!ああ、オーバーフローする!。 |
子供たち | (全員で)科学者になる!私も愛橘博士のような科学者になる!(くりかえす)。 |
ユートン | やめろ!ああーーー。理解不能。オーバーフロー。制御不能。せいぎょ・・(ガクン) |
子供たち | うそ!やった!!助かった!未来ちゃん!良かったね!など。 |
未来 |
(喜んだ後ミーネに近寄り)私、私こんなロボットを夢に見たことがあるわ。夢の中で夢中で設計図を書いたわ。制御回路は胸のところ。エネルギーは両腕の中。そして、そして修復プログラムの起動は・・・。 首の後ろにスイッチが・・・・・・あった!、これだわ! (ミーネ起き上がる。あたりを見回してからユートンに気づく) |
ミーネ | ありがとう。ではユートンをつれて50年後に帰ります。・・・未来博士、私を作ってくださってありがとう! |
未来 | えっ。私が作った? |
(効果音と照明、一瞬暗転のうちにミーネ、ユートン退場。子供たち未来を囲む。明るくなる) | |
里美 | 未来さん大丈夫! |
未来 | は、はい。ええ、大丈夫です! |
元気 | なんだったんだろう、さっきのは。 |
幸子 | お母さんに話しても、きっと信じないよね。 |
修斗 | 誰も信じなくても、僕は愛橘博士に教わった。 |
未来 | そう。愛橘スピリットを!。愛橘博士の心をね! |
恵美 | 私も未来さんに負けない科学者になりたいなぁ。 |
元気 | 俺だって! |
子供たち | わたしも、おれも・・・! |
里美 |
あらあら。みんなが科学者になるの?すごい事ね。でも思い出して。愛橘博士はこういっていましたね。「求めよ、さらば与えられん!」本当にそのとおりだと思います。だから何だっていいの、みんなが自分のなりたい夢をもてば、科学者で無くても、作曲家でも、社長さんでも、先生でも、みんなはなんにだってなれるのよ! だから一人一人が夢をもって未来に向かって頑張ろう。ね。「求めよ、さらば与えられん!」 |
子供たち | 「求めよ、さらば与えられん!求めよ、さらば与えられん!」 |
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