二戸にある博士の歌碑など2

東北電力にある歌碑
Aikitu image 大正3年(1914)馬淵川電気株式会社によって福岡町に初めて電気がつく。馬淵川電気はのちに東北電力となるが、この歌は、昭和10年5月に、新社屋落成の際に祝書きされたものだという。

Mabetugawa huruki      馬淵川 ふるき
Nagare wo sekitomete    流れ を せきとめて
Yamidi wo terasu       闇路 を 照らす
Yo to nari ni keri.      世 と なり に けり
ふるさとを愛してやまなかった愛橘博士が、「やっと福岡に電気がついた!」と、心から喜んでいる様子が察せられる歌だ。

明治15年(1882)東京大学の準助教授になったばかりの愛橘博士は、大学の卒業式でエジソンの発明した 白熱灯を点灯させた。当時はアーク燈しか無い時代である。
人々の感動は並々ではなく、後に明治天皇の 晩餐ご下賜の時にこれを点灯させ、天皇陛下もご覧戴になられたという。その技術的な一切に愛橘博士が関わったというが、そんな博士にとって、(やっと大正3年に)福岡に電気が点くという事は特別の感慨であったであろう。

写真の碑は、馬仙峡に隣接する東北電力の発電所脇にある。 二戸駅を出たら右に折れ、 「浄法寺、安代」に向かう道路を進む。町並みが途切れると信号があり、そこから 下りの右カーブとなる。 そのカーブの途中左手にこの歌碑がある。
このあたりは県立自然公園「馬仙峡」 となっており、公園もあるのでぜひご覧下さい。
(二戸駅から車なら5分もかかりません)


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