ミュージカル「Aikitu」脚本

第一幕 第四場 その1(明治維新のころ) 子役Aパート 5人(ちょんまげ)
 
{音楽6} ♪ぶん。ぶん。ぶん文明開化 新しい時代
しゅっ しゅっ しゅっ 汽車も走る 煙をはいて
科学の時代 機械の時代 世の中これから 夢の時代
 
ぶん。ぶん。ぶん文明開化 新しい時代
しゅっ しゅっ しゅっ 汽車も走る 煙をはいて
昔はすてろ 世界をめざせ 世の中これから 夢の時代
 
(散切り頭の数人が舞台に登場。音楽に合わせ追いつ追われつの踊り。ちょんまげの男を抱え込んで)
男1 おい。今日という今日こそは力ずくでもちょんまげを切ってしまおうぞ!
髷男 お主らはそれでも武士か!武士の魂を切るなどキチガイ沙汰じゃ。わしは殺されてもちょんまげは切らぬぞ!わしは武士じゃ
男2 時代はもはや明治なんだ。侍の時代はもう終わってしまったんだぞ。そんな頭では田舎もの、時代遅れと馬鹿にされる。いつまでも昔にこだわってはいかん
男3  そうじゃ。新しい日本の為にちょんまげと刀は捨てねばならんのだ。それ切ってしまえ!
髷男  いやじゃ、殺せ。いっそのこと殺してくれ。
男4  かまわん。こいつのためなのだ。それ髷(まげ)を切ってしまえ!
髷男   こら、やめんか!やめろ、やめろーー。やめてくれー。人殺し!!
(男数名で取り囲み、ついに髷をきりおとす)
男1  それ、切ったぞ!。さあ、離してやれ!
髷男 何たること!(大声で泣き出す)。この権左衛門一生の不覚じゃ。おいおいおい・・。
かくなる上は生きてはおれん。切腹せねば武士の恥というもの。死んでやる!
(刀を引き抜き腹を切ろうとする)
男達  馬鹿!。やめろ!。死ぬぞ!。血が出るぞ!。痛いぞ!等々大騒ぎ。
 
愛橘博士は15歳の頃までちょんまげを結っていた。明治維新が起こり、父は東京へ出た。愛橘は盛岡に行き、藩校で学んだ。
このとき、断髪が行われはじめたが、愛橘はガンとして断髪しなかった。ある日、昼寝中に仲間が愛橘のちょんまげを切ろうとした。あわてて起きたが、半分は切られてしまった。それでも残りを結っていたが、見かねた那珂某という先生に諭されて、泣く泣く断髪したという。

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