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田中舘愛橘博士顕彰銅像建立
実行委員会 活動記録
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ご挨拶

田中舘愛橘博士顕彰銅像建立実行委員会 実行委員長 久慈 浩

久慈浩実行委員長・写真

 田中舘愛橘先生は今から160年前に私たちの町福岡(現二戸市)に生まれました。いわゆる幕末期の激動の時代に青年期を過ごされた線絵死は、文明開化の礎を築き近代化の先駆けともなった方です。

 西洋に100年遅れていたといわれていた時代に、武士の誇りと覚悟とを持って「西洋の近代物理学」を学び導き大きく育てました。そして、30年ほどの間に追いつき、やがて追い越せるほどまでに発展させた田中舘先生は郷土の誇りでもあります。日本人の誇りを命がけで守り抜いたその姿は、二戸の人々の精神的支えともなっております。

 二戸市には田中舘先生の顕彰団体「田中舘愛橘会(会長、工藤武三氏)」があり、長きにわたって博士の業績と誇りを精力的に伝えて来られましたが、今般、なお「一層幅広い顕彰」のために何としても『田中舘愛橘像』を建立したいという計画を聴き、熱い思いに打たれ、ご協力をさせて頂こうと決心を致しました。とはいえ、博士がお亡くなりになられてからも60数年経っていることから、市民からの寄付によって銅像建立を考えることは無謀との声も無いではありませんでした。果たしてと、様々な方々に博士の銅像建立を打診したところ、驚くほどに賛同してくださる方々が多く、これならば実現可能だろうと確信し、銅像建立実行委員会を発足致しました。幸いなことに関係各機関のご協力を始め、多くの企業様からもご寄付をいただく事ができました。市民の皆様を含めて広く一般の方々、また田中舘先生ゆかりの機関様からご理解ご賛同を戴く事が出来、改めて田中舘先生の偉大さを痛感いたしました。

 ご寄付を賜った皆様、企業様、関係各位の皆様には心より感謝申し上げます。田中舘先生のご命日である本日、こうして皆様に銅像をお披露目できますことは何よりの喜びであり、ありがたい事であります。

 なお、田中舘愛橘像の制作は、一戸町出身の彫刻家、東京造形大学美術学科講師である田村史郎先生にお願い致しました。田村先生は新制作協会会員及び日本美術家連盟会員で、日本各地に先生の作品が飾られております。同じ岩手県人として田中舘先生への思いも深く、誠に願ってもない方に作って頂けたと思っております。

 田中舘愛橘像がいつまでも皆様に愛されますことを願ってやみません。改めまして皆々様に感謝を申し上げ、ご挨拶と致します。