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田中舘愛機会会報(平成24年7月15日発行-第50号(2)
ADVD上映
最近になって発見された映像をDVDにしたもので、晩年の博士の生活
を映したものと、福岡町葬の全貌を記録したもの
B女性コーラス 演奏は金田一「歌の集い」(曲目は次の4曲)
*心有る 友の宴(うたげ)の 夜神楽に こだま賑おう 呑香(とんこう)の杜
(歌)田中舘愛橘 (曲)佐藤綾夫
*神路山 霞の奥を 踏み分けて 訪(と)わばや木々の 花の盛りを
(歌)田中舘愛橘 (曲)小松 清
*花咲かば また帰り来ん 故郷の 紅葉の山を 見つつ行くなり
(歌)田中舘愛橘 (曲)小松 清
この「花咲かば」の歌は、昭和21年11月10日、博士が東京へ旅立ちの朝、いつも
お世話になっている 故小保内さくら氏(現呑香稲荷神社宮司 小保内道彦氏の祖
母)にお礼として贈られたのに対し、即座にお礼の「返し歌」として詠まれたのが
次の1首である。
*花咲かば また帰りませ 故郷の 山川笑(え)みて 翁(おきな)迎えん
(歌)田中舘愛橘 (曲)佐藤綾夫
引き続き、ホールに於いて記念講演会が行われました。
講師は、歴史作家 星 亮一先生で、演題は「二戸の偉人 田中舘愛橘」。
博士の生きざま、功績などにつき、るる述べられた後に、聴講者にマイクを向けるー
というインタビュー形式を採用されたのには一見驚いたがー。不特定にマイクを向けて、博士に関わる気持・意見などを吐かせていかれたが、数名の方々が、全然たじろぐことなく、堂々と博士に対する思いやりやアイデアなどを吐露し、なかなかユニークな展開と思われたー。これも、或るいは地元ならではの風景かな?とも思われたー。
§田中舘愛橘言行録§《その10》
博士の外遊時、会議が終わり、夫人同伴のパーティーが持たれた時に良く聞かれセリフである。
お互い気のあたった同士が連れだってアチコチで懇談している。そんなときに博士が通りかかると、或るご夫人は隣の亭主に、ズケズケと「貴方はあっちへ行つてー。 Mr.タナカダーテ、いらっしゃいー」という風景がよく見られたという。
タネあかしをするとー。ほかでもないが、その様な場所での博士の対応がウィットに富んだというか、話術が面白いというか、はたまた、ブロークン・イングリッシュに人気があったのかどうかは定かではないが、ご夫人にはエラク人気があり、引つ張り凧だったとかー。
これにはオマケが付いている。そのような時、同道の弟子さん達がそばにいくと「どうだい、羨ましいだろうー」と言つたとか言わなかったとかー。
(※創刊以来9号で止まっていました。)
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